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2023.09.08

第二新卒採用の応募条件は?

20代の方の転職相談にのっているとよく聞かれる質問が第二新卒について。
そしてよくよく話を伺うと第二新卒の捉え方はまちまちで、皆さん「何となく」理解されているという印象です。

それもそのはず。実は第二新卒については明確に定義づけされていないんです。

一般的には「学校を卒業後、どこかの会社に就職をした社会人3〜4年目以内、年齢で言えば25歳前後」を指していることが多いですが、高卒、専門卒、大卒によっても年齢は変わってきますし、企業によって捉え方も異なります。

このように定義が不明確なこともあって「自分が第二新卒枠の対象になるのかどうかが気になる」というご相談は非常に多いのですが、結論として「第二新卒枠」はそもそも存在しないんです。

「第二新卒枠」は存在しない

みなさんの中には新卒採用と同じように第二新卒採用というカテゴリーが存在すると思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。新卒採用・第二新卒採用・一般中途採用の3つに分類されているというようなイメージです。
実はこの認識は間違いで、採用側の目線としては新卒採用と中途採用の2分類のみとなっています。(基本的には、ですが)

企業によっては中途採用の中でも経験者ではなく未経験者のポテンシャル採用を実施する所もあります。ではなぜわざわざ未経験者を採用するのかというと大きくは2つ。1つ目は経験者採用よりも給料を抑えて採用できるという点。2つ目は新卒よりも育成コストが低いという点です。

前者については、やはりその道の経験者となればなるほどスキルに応じて給料も高くなっていきます。そしてそれらの人材を採用するには当然相応の高い給料提示が必要となってきます。
しかしながら一定数の採用をしようとすると、そう何人も高い給与を支払っての採用は予算的に難しくなってしまう。であれば早期のキャッチアップが期待できるまだ給料もそこまで高くない未経験若手層を採用して育成に力を入れることで体制を築こうと考える。これが1つ目の理由です。

後者については、新卒と違って社会人経験をすでに積んでいる、つまり新卒で入った会社での社会人経験を通じて最低限のビジネスマナーや基礎力を身につけている状態から受け入れることができるのがメリットです。
なかなか目には見えないものなので普段あまり意識されていないかもしれませんが、新社会人の育成は非常にコストが掛かります。研修にもコストが掛かりますし、育成に携わる先輩社員もその時間分の時給が発生している状態ですので、戦力化するまでには非常に大きな時間とコストを要するのです。
それに対して一定期間そうした素養を身につけている社員を採用することはその分の育成コストを削減できるわけです。これが2つ目の理由になります。

未経験ポテンシャル採用は何歳まで狙えるか

「若手」の定義も人によって異なります。そして当然それは企業によっても捉え方は変わります。

しかしながら新卒入社後5〜6年も経つと早い方や組織によってはリーダー的な役割が期待されるようになり、一定の昇給も発生してくるタイミングとなります。

一方、未経験ポテンシャル採用とは言っても、その採用基準は自社内の同世代社員が比較対象になってきますので、新卒社会人経験5年以上となってくると社内の同性代と同等以上のリーダー適正やポテンシャルがあるかどうかという目線で見たときに、なかなか採用に踏み出しづらくなるという事情があるのです。
こうした考えから、未経験ポテンシャル採用は「社会人経験4年未満の若手」がターゲットの中心となり、これらの層を「第二新卒」と指すようになったというのが背景です。

ですので企業は決して最初から「第二新卒採用」という採用活動をしているのではなく、中途採用の中の採用ターゲットの一つとして未経験ポテンシャル層も含まれているというだけであり、これらを第二新卒と呼んでいるにすぎないのです。

第二新卒という言葉の定義に自分が含まれるのかどうかということを気にするのではなく、今の社会人経験だと求められる合格基準がどのレベル感になるのかを意識して転職を検討することが大事です。

そしてこれまで述べた通り、未経験で違う分野へチャレンジをするならば20代の早いタイミングで検討を進めた方が確率を高められるということも頭において、ぜひ自分自身の今後のキャリアを考えてみてください。

文・吉田直哉

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