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2024.03.01

「おすすめの業界はどこですか?」よく聞かれる質問にお答えします!

いよいよ今年度も最終月に入りました。業界・職種によっては1年で最も慌ただしい時期ですね。私も花粉と戦いながら慌ただしく3月をスタートしました。そして例年この時期は転職も増えるタイミング。今年も、年度末を一つの区切りとして今後のキャリアを検討し直す方が増えてきています。弊社でも先月から転職相談が増加傾向にありますが、その中でよく相談されるのが「転職先のおすすめ業界」についてです。今日はその質問にお答えしたいと思います。

そもそもあなたにとっての「おすすめ業界」とは?

例えば突然「おすすめのご飯屋さん教えて!」と聞かれたら何を思いますか?
もしかしたら最近行って感動したレストランを思い浮かべるかもしれませんね。あるいは行きつけの居酒屋が浮かぶ方もいるかもしれません。ただ、ここで浮かぶお店ってあくまでも「貴方にとっての」おすすめですよね。味の好みが異なれば質問者にとっておすすめとは言えないかもしれない。つまり、前提情報なしの「おすすめ」ってとても精度が低い答えになってしまうんですよね。この精度を高めるためには「好みの味」「誰といくのか」「お酒は飲むのか」「どのあたりのエリアか」「予算感は」といった情報を伝えることが重要です。なぜなら「万人におすすめ」なんてものは存在しないのですから。

ちょっと回りくどい導入になってしまいましたが、転職においても全く同じことが言えて、どういう前提条件でのおすすめが知りたいのかを伝えない限り、貴方にとってのおすすめをしてもらえる可能性は低くなってしまいます。誤解を恐れずに言うのであれば、それをなくして特定業界や企業をおすすめしてくる転職エージェントがいれば、そこは少し警戒した方が良いと思っています。

もう少し具体的にお伝えすると
・年収が高い(上がり幅が大きい)業界
・若くしてマネジメントを狙える会社
・ワークライフバランスを重視
・社員同士が仲が良い(活気がある)
・将来独立しやすい
・成長産業に身を置きたい
などなど、転職において重視するポイントは人それぞれ異なります。そしてこれらは全てその人にとっての正解であり、どちらが正しい・間違っているという話ではありません。

一方、これだけ目的が異なってくるとそれぞれでおすすめの会社や業界も当然変わってきます。全部に共通しておすすめの業界なんてものは存在しないわけです。だからこそ、まずは自分にとって大事にしたいことは何かをしっかりと整理することが大事です。この出発点を間違えてしまうと「こんなはずじゃなかった…」という残念な転職になってしまうかもしれません!

セオリーとしては伸びてる業界を

ここまでは無条件でおすすめの業界は無い、つまりとても個別性の高い話になるよ、というお話をしました。ですのでもし自分にとってのおすすめが知りたい方はぜひ気軽に弊社までご相談ください。

一方で、転職におけるセオリーとしてはやはり伸びている/伸びていく業界を抑えるというのは大事かなと。例えばいまであればAIをはじめとしたテクノロジー関連や、高齢化に伴ってニーズの高まりが予想されるヘルスケアやシニアマーケットなど、ここから更に伸びる業界が挙げられます。

ではなぜ伸びてる業界が良いのかというと、それだけ新たなポジションが生まれやすく昇給・昇格が狙いやすいという点と、市場の伸びに対して業界経験者が不足している状態が続くので、同業内での転職が非常にしやすいという点にあります。これが逆に縮小している業界だとキャリアパスもどんどん門戸が閉ざされていってしまい、俗に言う「上が詰まってる」状態に陥りがちです。さらに業界全体が縮小傾向にあるので同業内での転職可能性も厳しい状況となってしまいます。つまり、より腹を括ったチャレンジが求められるわけです。

もちろん、前述の通りそれが全てではありません。下り坂な業界に関して言えば大きな変革が求められるという見方もできるわけで、そうした変革に携われるチャンスを魅力に感じてあえてそうした環境に身を投じるという考え方もありますし、伸びてるということは常に人が足りない状況も考えられるためワークライフバランスの観点では少し大変な環境であるという覚悟が求められるかもしれません。あくまでも一つの例として捉えてください。

業界だけでなくその中での位置付けや強みも把握すべし

ただ、業界という括りだけで見てしまうと時として落とし穴があります。例えばここ数年人気の「SaaS業界」においても、クライアント先はどこなのか、市場規模はどうなのか、競合優位性はどうなのか、などによっても働き方や求められる適正は大きく変わってきます。同じSaaSでも攻める市場がレッドオーシャンであれば競合との市場の奪い合いが熾烈なものとなりますし、営業職であればなかなか差別化が計りづらく難易度も相当高い営業となるでしょう。一方、私の知る限りでもその領域では唯一無二のサービスを提供しているSaaS企業もあります。競合との奪い合いというよりは市場創造が求められますので、同じ営業職だとしても求められる能力や得られる経験値は、また異なるものとなります。

今回は「自分にとってのおすすめ」の解像度を上げましょうという話と、「業界括り」というマクロな視点からもう少しミクロな視点で見ていきましょうという話をしました。

ぜひこれらの観点を参考に、自分にぴったりの会社選びにお役立てください!
もちろん、弊社のコンサルタントへの無料個別相談も大歓迎です。人材業界のプロが貴方と一緒に会社選びのお手伝いをさせていただきます。

文:吉田 直哉

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